星読み師yuji「子どもの星を読む」鑑定座談会
1万人以上を鑑定してきた人気占星術士・yujiさん。
近年の著作では、星読みを使って自分の才能やご縁に気づくための本や、ビジネスでのさまざまな決断に生かしたりするための本を発表されてきましたが、このたび、初の「子育て本」が刊行されました。
本書『星で読む、子どもの人生の羅針盤 「その子らしさ」を深く知る20のヒント』では子どもの特性を知るための星の見方を大公開!
と同時に、大人にとっても、自分を知ることができる一冊となっています。
星の叡智を実感していただくべく、今回yujiさんには特別に、子どもの星を鑑定していただきました。対象となったのは、本書に関わったスタッフO、そしてスタッフSのお子さんたち。果たしてyujiさんの手元にある星の羅針盤は、何を教えてくれているのでしょうか。
yujiさんの鑑定を文字で読めるのは、実は本邦初。ぜひ、星読みの奥深さをお楽しみください――
構成/綿貫あかね 撮影/神ノ川智早

長女は人前で恥をかかされるのがもっとも嫌な人
yuji OさんとSさんのお子さんのネイタルチャート(出生時の天体の配置図)を事前に拝見しました。まずはOさんから行きましょうか。姉妹のお子さんがおられるんですよね。
O 長女が15歳の中学3年生、次女が12歳の小学6年生です。私は星読みに興味があるので子どもたちのホロスコープを知っているんですが、長女は天秤座で太陽の周囲に星が多く、物事や場のバランスを取るのがとても上手なので、天秤座気質の強い子だなと納得感はあります。
yuji 太陽はその子のオフィシャルな性質、社会的な見え方を表しますからね。彼女の月は獅子座ですが、円形のホロスコープを出生時間と出生地によって12分割した「ハウス」で見ると、5ハウスに入っています。これは牡羊座から数えて5番目の星座に当たる獅子座にとっては「ナチュラルハウス」、つまり星座の性質といちばん関連が深いエリアに入っているので、月が表すプライベートな領域で、彼女の獅子座の性質が強く出ます。たとえば、自分がいわゆる王様になれるところでは力を発揮する。だから主導権を取りたがるし、親や周りに対して「こっちがいい」と言う。もしくは褒めてもらえるような行動をするとか。
彼女の場合、大事なのは“恥”というのが人生のキーワードになっていること。恥をかかされるのがいちばん嫌。しかも火星も獅子座にいるので、人前で彼女を叱るとか、恥ずかしい思いをさせてしまうと、あっという間に崩れてしまうことにもなりかねません。だからアメとムチでいうと、アメ多めで接するのがいいですね。ただし締めるところでは裏でこっそり締めてあげると、後々「あのとき裏で言われたことだ」と気づいて改善し、自尊心が高まるようなことはあるかもしれません。
O 親として、正直そんなに困らされたことがないんです。人間関係のトラブルはまったくなくて、放っておいても自分のことはしっかりやるし、手がかからない。空気を読んでいるのか、気を遣っているのか、相手がこうしてほしいんだろうということが見えているような気がする。雑談していて、「ママはそう言っているけど、結局何て言ってほしいの?」と言われたときなんかは、ちょっと怖いくらいで。精神的にも大人だから注意することもなくて、それがかえって心配で……。
yuji そうですよね。恥やプライドに対して敏感だから、両親や家族に恥をかかせないような動きをしたり、TPOに合わせたりするのは先天的なものなので、得意なはずです。
ただ、17〜18歳くらいで、ソーラーアーク(ネイタルチャートにある星を、1年でホロスコープを1周する太陽の進行に合わせ、1年に約1度動かして未来を見る予測技法)でいうと転換期を迎えて、牡羊座期から牡牛座期に入ります。だから大事なものを獲得するときに何かの軋轢があると、社会に適応しようとする自分と、本心を生きようとする自分とで葛藤が生まれる可能性が少しあります。あと1年と少しでその時期が来ますので、Oさんから見て、これまでとは何かモードが変わったと感じることがあるかもしれませんね。
O それを伺ってむしろ安心しました。こだわりがなくて何でもいいタイプに見えるから、受験でも希望校があまりなくて、受かったところに行くというスタンス。これが好きとか、こういう道に進みたいとか、いつになったらこの子は自発的に言い出すんだろう、それとも言わないままふんわり適応していくのかな、と思っていたんです。でもちゃんとあるんですね。
yuji 長女さんはドラゴンヘッド(昇っていく月が、太陽の軌道である黄道と交わるポイント。進むべき方向性や魂の課題を表す)が射手座で、しかも射手座にとってナチュラルハウスの9ハウスにある。だからデフォルトでは安心安全な場所にいるけれど、そういう慣れ親しんだ環境からアウェイにいくことが課題です。どこかのタイミングで、温かいものに包まれた状況を打ち破るという、親離れ子離れのタイミングが来るはず。それからが本番じゃないでしょうか。
O じゃあ、まだ前哨戦なんですね。
yuji 人生で何が自分にとって大切かがわかり始めるのが、ソーラーアークを見るとたぶん17歳くらいです。ただ、1ハウスの30歳前を表すあたりに木星がいますよね。そのくらいの年齢で大きな成功か、キャラ変か、もしくはお金や子ども、家なのかわかりませんが大事なものを手にするのか、何かが入ってくる可能性があります。
O 親としてはその転換期は大変なんでしょうか。
yuji そんなに大変な感じではないですね。
あと、長女さんで気になるのは、何かにハマるとなかなか抜けられなくなる中毒傾向が若干ありそうです。いいことなら問題ないんですが、そうでないなら早めに止めてあげたほうがいいと思います。
O 依存的なものになると危険ということですね。
yuji そう。たとえば親の目を盗んでゲームに鬼課金しちゃうとか。恋愛でも変な男性につかまっちゃうと、そっちに行ってしまうので要注意です。
O どう対処すればいいんでしょうか。
yuji 行動をこっそりチェックしておいて、ハマりすぎているきらいが見え始めたら、どこかのタイミングで話してみるとか。事前に、そういう依存的なものを描いたドラマやドキュメンタリー番組をさりげなく見せておくのもいいかもしれません。意外とそういうものでアラートがかかるようになる気もします。
安寧の地からアウェイに飛び出していく星を持ったファミリー
O 次女のほうはどうでしょうか。
yuji 長女さんは波瀾万丈度合いでいうと5段階のうちの1とか1.5くらい。それより次女さんのほうがよほど波瀾万丈です。こちらは5段階中4.5くらいの激動ぶり。
O ええっ!? そ、それは怖い!
yuji この人は、もう本当に大変オブ大変、みたいな(笑)。
S なんと……。聞くのが怖いですね。
yuji 長女さんと同じく、次女さんもソーラーアークでは17歳くらいで転換期を迎えます。長女さんは牡羊座から牡牛座に移るので、変化が比較的マイルドです。しかし次女さんは山羊座から水瓶座に移るので、最初からエクストリーム。いきなり人生オルタナティブです。急に社会活動に目覚めるとか、高尚な何かを掲げ出すとか、かなり破天荒。正統派からアヴァンギャルドにがらっと変わる。何から何まで激変するかもしれません。
O わー……。ドキドキします(笑)。
yuji しかも、家族のカルマみたいなものもあるのが面白いです。この姉妹は太陽も月もネイタルチャートの右側にあって、ドラゴンヘッドの位置も9ハウスで同じなんですよ。つまり、生まれた瞬間から社会軸で何かを成したい二人です。もしかするとファミリーの目標自体が、社会の中で安寧の地からアウェイに飛び出していくということかもしれません。『進撃の巨人』とか『約束のネバーランド』とかそういう感じ。
O どちらも不穏ですね……。
yuji だから、人生の入り口では落ち着いた社会やコミュニティで過ごせるんですが、そこからアウェイに行くor Notを試されているファミリーなんだと思います。
O 行かせたほうがいいんでしょうか。
yuji 個人的には行くほうをお勧めします。アウェイに行くというのはアドベンチャーだから、体力のある若いうちに行ったほうがいいですね。たとえば二人ともどこかの林間学校に1ヶ月送り込むとか、海外に留学させるとか。要するにアウェイに行ったことによってさまざまな波紋が生まれて、その先々の人生で何かが起きたり、マインドが変わったりするのが、このドラゴンヘッドのトリガー効果なので。
O 親としては、かわいい子には旅をさせよ的な。
yuji そうですね。「行ってみたら?」とサジェスチョンする。早くそういうミッションに向かうように促す。するとそこで向き合うものが見えたり、やるべきことが実感できたり。そこはアドバイスしてもいいのかなと思います。
自分の個性で勝負の次女。意思決定を尊重してあげることが大事
O さっきお話に出た、次女の波瀾万丈度合いが5段階中4.5というのが衝撃です。勉強より何かものを作ったり体を動かしたりするのが好きみたいなのに、中学受験のレールに乗せてしまったんですが、この後の進路はどうしてあげればいいのかと。
yuji 彼女にはとにかく成功体験を積ませてあげること。この後、賞を受賞するとか、一番を取れる人だから。クリエイティブな力がすごくあるし、肘から先がいいので、習い事は習字や絵を描くとか、手を使うことがいいですね。
O 成功体験を積ませるとなると、受験も受かりそうなところを中心に勧めたほうがいいんでしょうか。
yuji 彼女について重要な指標は、意思決定を尊重してあげることです。意思とは違う学校に受かっても、彼女の思いは尊重されなかったことになるので、それはあまりお勧めしません。尊重すれば、たとえ駄目だったとしても彼女は納得します。チャレンジさせるのが重要です。
長女さんは社会でうまくやれるし、教師や弁護士、司法書士とか、たぶん何らかの資格を取れる可能性が高い。一方、高みに上ったり権威性を帯びたりするのは次女さんのほう。自分の個性で勝負という人だから、学歴や資格に頼れない代わりに、荒波を行くことで切り開く。だから波瀾万丈度4.5なんです。
O 意外です。まだ幼いのに主張が強いなとは思っていたんですが。
yuji 社会で彼女の個性や特性が理解されるためという意味でも、何かで成功体験を積む必要があります。そのためのフックはあればあるほどいいですね。料理が上手とかマッサージがうまいとか、けん玉がピカイチとか、何でもいいんです。彼女はそれだけで十分やっていけます。
O これだけは人に負けないという、夢中になれることですね。
yuji そうです。つかみがあればOK。だから“持ってる”人なんです。その“持ってる”をどこで発揮するか、なので。受賞を狙えるというのはそういう意味です。審査員の目に留まりやすいとか、誰かの心を動かすとか、そういうストーリーですね。人生が波瀾万丈の人の話は、誰かを感動させるものです。
ちなみに、何か習い事はしていますか?
O 受験を控えてお休みしていますが、以前は合気道をやっていました。
yuji いいですね! 剣道や弓道とか、○○道系はすごくいい。ちょっとマニアックな習い事がいいです。そこで1位になるとか、あるいは何か公募に応募して賞を取るとか、狙えると思います。
O きょうyujiさんにお目にかかる話を次女にしたら、恋愛について聞いてきてくれって(笑)。まだ小学6年生なのにと、びっくりしました。イケメン好きな子です。
yuji でも実際、恋愛は課題になっていますね。こちらも若干波瀾万丈です。恋愛運でイケメン好きというのもちゃんと出ています。ただ、結婚運はすごくいい。恋愛でどれだけ傷ついても、結婚はうまくいくと思います。
獅子座に月のあるクイーンが二人も、家で君臨している
O 親としては姉妹をそれぞれ変わりなく育てているつもりです。でも長女はちょっと不公平と思っている節があって、フェアじゃないと気にしているようです。姉妹を育てるにあたって、気にしておいたほうがいいことはありますか?
yuji 重複しますが、長女さんは社会適応性が高い人。比較的アメが多めじゃないとすねちゃうから、そこは大事ですが、結構放置でも何とかなります。世の中的なものとチャンネルが合いやすいから、社会からお咎めがない。反対に、次女さんはかなり独自路線で、社会の常識は当てはまらない。むしろ当てはめるとしんどいと思います。当てはめずに、ちゃんと尊重してあげてください。「なぜ?」とかいろいろ細かいことを聞いてくると思うので、対話が必要な人です。
次女さんで見逃せないのが、ホロスコープの起点であるASC(アセンダント)に冥王星が乗っている「冥王星ライジングスター」持ちだということ。しかも月が獅子座にあり、太陽が5ハウス、山羊座に冥王星があるじゃないですか。王様ですよ、王様。王様的なものがトリプルで揃っているんだから、それは強いですよ。
O 友達と仲違いしたとかで、集団無視みたいなことがあっても、結構強気です。
yuji なびかないし、くじけない。
S かっこいいですね!
yuji 最終的にみんなをひれ伏させるパワーがあります。それをするには「どうだ、まいったか」と言えるものが必要です。そういったものを時間をかけて積み上げていくのが彼女の人生のミッションなんでしょう。
O あと気になっているのは、次女はわからないことがあっても、わたしはもちろん、先生とか、とにかく人に聞くのは嫌みたいで。これはどうしてあげればいいんでしょうか。
yuji だってナチュラルモードが王様ですよ? つまり親を含めて周りの人たちはみんな下々の者だから、そんな者たちに何かを聞くなんて、彼女の辞書にはないんです(笑)。「教えて」という懇願モデルがそもそもインストールされていない。だいたい、王様にアメをあげるわけにはいかないじゃないですか。だから供物を届ける必要はあっても、アメじゃないんです。
O 供物……なるほど……。ではどう育てればいいんでしょう。
yuji 何がやりたいとかどこへ行きたいとか、自分の意思がしっかりあるからわかっているはず。だからこちらは必要な供物を差し上げる。学費を出してあげるとか、ちゃんとご飯を食べてもらうとか。以上です。
O でも社会に出たら、頭を下げることだって必要じゃないですか。
yuji そこが、今回の新刊で語っていることなんです。つまり、親と子どものOSの違いゆえわかりにくいでしょうが、「社会に出ると頭を下げることも必要」だとしても、そう思っていない子もいるということです。頭を下げることは、親から学ばなくても、社会では壁にぶつかって否応なしに体験させられるでしょうし、心を砕かれることもあるでしょう。そのときに親にどうすればいいかを聞いてくるのであれば、初めて答えてあげればいいと思います。
O すごく大変そう。
S でもめちゃくちゃ面白いですね。
yuji 彼女は月が獅子座にある人。つまり、月の獅子座モード(自己表現や、人から注目され称賛されることで、安心感を得る性質)が発動するのは家の中、あるいは親しい友達の前だけ。そして自己表現の部屋である5ハウスに、コミュニケーションを表す双子座に入った太陽があるということは、おそらく外ではうまく振る舞うでしょう。
O 確かに家の中と外では態度が違うなとずっと思っていました。
yuji でもすごいですね。獅子座に月のあるクイーンが二人も家で君臨しているなんて。これは供物を捧げるのが大変(笑)。
O でも納得しました(笑)。次女はときどき「自分は天才」みたいなことを言うので、何を根拠にと思っていたのですが、そういうことだったかと。
yuji 天才性を発揮し始めるのは17歳くらいからです。だからもうぼちぼちその片鱗が現れているのかも。
S 星読みは面白いですね。このネイタルチャートだけでそこまでわかってしまうなんて、すごい。
yuji そうなんですよ。このぺらぺらの紙一枚で、プロファイリングが結構できますね。
S うちはひとり娘ですが、姉妹でもこんなに違うんだとあらためてびっくりしました。

好奇心の塊で、分析とエビデンスを求める発明家タイプ
――では、そのSさんの娘さんの話に移ります。
S うちの娘はいま8歳ですが、ソーラーアークで見ると、9歳になると星座をまたぐのでステージが変わることになります。これはどういった変わり方なのでしょうか。
yuji ゆっくりではあるけれど半年くらいで変わる可能性があります。その変わりようは、表から裏みたいな、90度から180度くらいでかなり違うベクトルになることも。娘さんの場合、9歳で蠍座から射手座に変わるので、いまはおとなしくても、突然ワイルドになったり「海外に行きたい」と言い出したりして、急にお金がかかる子になるかもしれません。
S 自分の世界を持っているマイペースな子で、誰かと遊ばなくても全然平気。小学校に入ってからは少し社交的になったんですが、9歳でまたそこが変わるのかなと。
yuji そんな感じですね。習い事や趣味が増えるとか。
S 習い事はいま水泳、体操とスポーツ系が中心です。パルクールも夫と一緒にやっています。楽しそうではあるんですが、正直そんなに向いていない気もしていて。
yuji 習い事より、自分のペースで、たとえばYouTubeとかTikTokとかを見ながら好きなことを極めるほうが好きでしょうし、伸びそうです。自分の空間を大事にしたいはずだから、そこは尊重してもいいのかなと思います。
S すごく腑に落ちました。いまガールズグループのHANAにハマっていて、YouTubeのダンスレッスン動画を探しては踊ったり歌ったりしているので、そっちのほうが好きなんだろうなと思っていました。
yuji 好奇心旺盛で調べ物は大好きだと思うので、そこを伸ばしていくと、将来研究者になって大学や研究室に勤めるというのはありそうです。彼女には分析がすごくマニアックという星があります。いわゆる発明家タイプ。だから既存の定理や定義でも、疑ってかかるところがあるんじゃないかなと。みんながそう言っているからと鵜呑みにせず、なぜそうなるのかが気になる。自分が体験しないと納得しない。だから育て方としては、「これはこうだからやめておきなさい」と体験の場を奪ってしまわず、「やってみないとわからない」という思いが出てきたときに、ちゃんとやらせてあげることが大事です。
S ……いま魔法みたいでびっくりしたんですが、少し前に「発明家になりたい」って言っていたんですよ!
O えー! すごい!
S 親はもう文系どっぷりなので、そのとき「この子は理系なのか」と意外に思って聞いていたんですが、いま鳥肌が立ちました。
yuji 新しいものを世の中に生み出す人ですよ。
S それは理系に行かずとも、文系のほうでも可能性はあるんでしょうか。
yuji その前に、文系に行く前提になっているのはなぜでしょう。
S 親を含めて家系にまったく理系がいなくて。
yuji それは先ほどと同じで、それって親の考えですよね、という話です。
S 確かに……。そうか……目から鱗が。
yuji 彼女が理系か文系かはさておき、すごく分析とエビデンスを求める人で、納得しないと次に進めない。だから学校の勉強でつまずく可能性があります。学校の勉強は定理を暗記すれば点数は取れますが、なぜその定理が生まれたかは詳しく教えてくれない。そこで「なぜ?」と止まると、授業が先に進んで追いつけなくなってしまいます。そこは細かく教えてくれる人が必要です。いちばんいいのは、蘊蓄に詳しい家庭教師をつけること。蘊蓄に詳しくなればなるほど回り道になります。正攻法で100をやれば点数は取れるとしても、彼女は300覚えて、そのうちの200でシナプスをつなげまくる。それが最終的に発明や発見の基になるので、やはり300は必要なんですよ。だから蘊蓄とか回り道的なものを全部埋めてくれる人がいるといいんです。いい先生に巡り合えるとすごく伸びます。
S ちなみに、それは早ければ早いほどいいんでしょうか。
yuji 間違いないです。あと、彼女はクイズやなぞなぞは好きですか?
S 大好きです。なぞなぞの本とか延々と見ています。学童で図鑑とかを読んできて、「こうなんだよ」って披露するのが好きなんですよ。
yuji やはり謎解きがしたい魂。とにかくいろいろなことを知っていたい。そういう自分が好きだから、知らない状態がいちばんのストレスです。
些細な日常でのひらめき体験みたいなことも重要です。そこを「それはそういうものだよ」とスルーしちゃうとかわいそうだから、丁寧に一つひとつ満たしてあげると、「エジソンとそのお母さん」みたいな親子になれるかも。手はかかりますが、めちゃくちゃいいと思います。
彼女には埋もれている才能、自分で丁寧に発掘していかなきゃいけない才能が、他の人の10倍くらいあるんです。掘れば掘るほどいろいろ出てくる。ただ、芽吹くのに時間も手間もかかる大器晩成型で、細かいケアは必要。でもそれに対するお返しはすごくあると思います。この先、海外の大学へ進学するとか、移住するなんていう選択もありますね。
世の中の常識に合わせたくなるのを、親が自制できるかどうか
S ひとりっ子だというのもあって、過保護になっている自覚があります。親と子が四六時中べったりな感じ。それに関して親が注意したほうがいいことはありますか?
yuji そのべったりは重要なアクションで、全然問題ありません。さっき9歳で射手座に変わって、海外とか外に出て行きたくなるかもと言いましたが、そのときに親と子で適切な距離感が取れるか。そこくらいです。
あとは、やはり細かい好奇心の芽をどれだけ摘まないかが大事だから、親たちが気を揉んで、つい世間の常識に合わせようとするのをどれだけ自制できるか、そこが結構重要です。要するにカスタムメイドされたしつけ、教育が必要なので。彼女は歩く好奇心の塊。たとえば何かを見つけて調べ始めたら、視力の低下が気がかりでも、それは止めないでくださいね。辞書とか図鑑とかを見せるのはとてもいいです。
S 図鑑がすごく好きな子です。辞書はまだ持っていないので、そろそろ買ってあげようかな。
yuji その辞書も、ちょっと変わったもののほうが興味を持つかもしれません。故事成語事典とか、マニアックなもの。
S すごい。よくわかってくださっている。
yuji お会いしていなくても、結構キャラクターがわかるんですよ。

星は常に動いていて悪い流れの終わりも見えるから、救いになる
――yujiさんはこれまでお子さんの鑑定も多くされてきましたが、親御さんたちの悩みで多いのはどんなことでしょうか。
yuji いまの子育てで合っているかどうか、いわゆる子育てのグランドデザインの話が多いですね。子育てにおける自分の固定観念をリフレッシュさせるようにお伝えすることも、結構あります。
O さっきの「社会に出ると頭を下げることも必要」とか。
S 「理系か文系か」というのもそうですね。
yuji そう。そこをアンフックさせていく。その子の魅力がどこにあって、何を育てていくべきで、どこを注意するべきかを一つひとつ伝えていく感じです。
――yujiさんの鑑定は、AがBだからCで、と全部の要素がつながっていて、点の話ではないんですね。
yuji 星は点ではなくて、全部線として見ますから。今回、僕の本では初めてソーラーアークを入れたことで、みなさんにも線での理解を体験していただけるのではないかと思います。ソーラーアークで見ると、星は1年に約1度動くもの。何かがあったとしても、ステージが変われば急に反転するとか、悪かった流れが突然良くなることもあります。あるときまで最悪な人生だと思っていても、あれがあったから今の自分があると思えるようになったりもする。あと何年でバッドなストーリーが終わるとわかるのは、すごく救いになると思います。
O 一般的な星占いだと、何座の人はこういう性格だと決まっていると思いがちですが、この本を見るとキャラやステージは変わっていくものだと理解できました。
yuji だから占いというより、やはり星読みなんですよね。
(2026年9月16日 神保町にて)
プロフィール
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yuji (ゆーじ)
占星術士。香川県高松市生まれ。18 歳でイタリアに渡り、現地大学院修了。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラー、星読み師としての宿命に抗えず拠点を東京に移し、占星術をメインにした活動をスタート。現在は著作の執筆、各媒体での連載、講演など、幅広い分野で活躍中。毎日星読みを行い、星々からのメッセージを YouTube、stand.fm 他 SNS にて発信している。著書に『星読みと縁』(祥伝社)、『自分のポテンシャルを見つけ出す道しるべ 星★道』(KADOKAWA)、『星読みで才能を見つける本』(講談社)、『ビジネス×星』(DIMENSION)などがある。
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