【新連載】
大島真寿美「うまれたての星」
直木賞作家が創作の原点を辿る大河長編がついに始動! 舞台は1960年代末、伝説の少女漫画誌編集部。全ての女性が物語の魔法にかかった季節が鮮やかに甦る――。

【池井戸潤『ハヤブサ消防団』刊行記念特集】
著者インタビュー/池井戸潤「故郷の息吹感じる極上の❝田園❞ミステリ」

この土地には、自分の知らない何かがある――。ひょんな思いつきから亡き父の故郷で暮らしはじめたミステリ作家が、成り行きで町の消防団の一員となり、謎めいた事件に向き合う『ハヤブサ消防団』。舞台である八百万ヤオロズ町は架空の町ですが、作者である池井戸潤さんにとっても、どうやら因縁浅からぬ土地柄のようです。血は水よりも濃し、といわれるように、自らのルーツに関わる場所には、しがらみと同時に特別な感情も宿るもの。めくるめく謎に翻弄されながら、読み終えた誰もがきっと胸に沁みいるものを感じるに違いない、本格❝田園❞推理小説。その誕生には、心強いサポーターたちの後押しがあったといいます。

書評/霜月蒼「美しい田園風景のなかで展開する池井戸流ミステリの傑作!」

感想インタビュー/けんご「若い世代にこそ、読んでほしい」

【麻布競馬場『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』刊行記念特集】
対談/新庄耕×麻布競馬場「Twitterで〈刺さる〉ということ」
麻布競馬場さんは、Twitterのツリー形式で小説を投稿する匿名アカウント。小説を投稿するたびに大きな「バズ」を巻き起こしています。9月5日に発売される麻布さんの初の著書『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』は、ネット書店での予約が殺到し、発売前に増刷が決定しました。
刊行を記念して、麻布さんが大ファンだと語る、新庄耕さんとの対談が実現しました。『狭小邸宅』を筆頭に、新庄さんの作品もTwitterで頻繁に話題に上がります。二人の作品に共通するSNSで〈刺さる〉現象は何なのか、たっぷりお話しいただきました。

読切短編/麻布競馬場「トーキョー独身男子のお寿司食べある記」

書評/佐川恭一「徹底した❝記号❞の先にある人生たち」

【ホラー読切】
篠たまき「いきりょうの恋」
触れたい、嗅ぎたい、ねぶりたい。先生の、その足を――。膨れ上がる恋慕の情は、男が秘めた妖しき力を解き放つ。気鋭の作家が描く、おぞましくも美しい官能ホラー。

【ホラー読切】
木犀あこ「酷暑の夜に」
安楽椅子探偵よろしく家に引きこもり、怪異にまつわる話を解き明かしてきた神南木鮮。だが、今回は依頼者の元へと向かうと言う。真夏の深夜に起こった幽霊との邂逅。そこに怪異は、ありやなしや。

【ホラー読切】
吉羽善「妖精飼育日記」
実家に帰ってきていた女性は、小さい頃に何度も遊んだ近所の屋敷へと向かう。そこで見つけた一冊の日記には、妖精を飼育した記録が残されており……。

【インタビュー】
『事件は終わった』刊行記念 降田天「二人で書くことで何でも二倍に。コンビ作家の新境地。」
ある地下鉄内無差別殺傷事件を起点に始まる連作集『事件は終わった』が刊行される。著者は降田天。降田天は、鮎川颯さんと萩野瑛さん二人による作家ユニットだ。作品の着想から最終話への着地まで、執筆の裏側を聞いた。「意見の相違があったらどうするの?」「役割分担は?」など❝二人で書くこと❞の利点や悩みについても聞いてみた。

【インタビュー】
『財布は踊る』刊行記念 原田ひ香「お金の知識で人生は変わる」
『三千円の使いかた』がコロナ禍で多くの読者の共感を呼び、60万部超のベストセラーとなった原田ひ香さん。そんな原田さんの最新作は❝お金のつくりかた❞をテーマに、「今よりすこし、お金がほしい」という人々の切実な想いを描いた群像劇だ。その執筆の裏側をたっぷりと語っていただいた。

【第35回小説すばる新人賞第一次選考通過作品発表】
第36回小説すばる新人賞の募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。