【特集:ともだち】
新年度に入り、進学や就職、転勤など、人生の新しい一歩を踏み出した人も多いはず。
そんなとき心強いのは、そばにいてくれる「ともだち」。
本特集では、何歳になっても忘れられない友人や一筋縄ではいかない関係、海を越えた友情、子どもの頃の淡い思いなど、さまざまな「ともだち」の姿を描きます。

読切短編/安壇美緒「すべての鳥はいつか飛ぶ」
中学受験に失敗したヒロトは、変わり始めた家庭の空気にも、友達にもなじめずにいた。
時間を持て余す中、偶然再会した遼太郎から“まぼろしの緑の鳥”の話を聞き――。

読切短編/宇野 碧「午前二時のチャンギ空港」
高校三年生の園部凪は、韓国人のイ・ジュエルと巡りあい、メールを通して友情を育んできた。
互いに“本音”で向き合ってきたが、それゆえに関係性は揺らぎ……。

読切短編/小原 晩「人魚たち」
近所の古着屋で働く「ガリさん」に思い思いの好意を寄せる、玲とより子。
すべての言動が風まかせなガリさんにより、ある日、互いの存在を知ることとなり……。
恋に惑うふたりの間に芽生えたものとは。

読切短編/町田そのこ「女ともだち」
わたしは作家に、美景は編集者にーー。
そんな夢をともに追いかけていたはずなのに、四十六歳になってもわたしは作家になれていない。
一方、美景は夢を叶えていて……。

読切短編/間宮改衣「コメント待ってます」
中学二年生になった海老名美鈴は、都会生活を経て九州の田舎に舞い戻る。
クラスの人間関係や日々の鬱屈をブログで書いていたが……。
小説すばる掲載の「交かん会」に連なる問題作、、、

【『テロル』刊行記念インタビュー】
月村了衛「現実から目を背けない」
月村了衛『テロル』は、ある青年の内面を通して、暴力へと向かう心理と社会のひずみを描き出す、切れ味鋭い作品だ。
作者は「テロル」という言葉にどんな意味を込めたのか。
執筆の背景を聞いた。

【ブックレビュー Special】
北村浩子 畠中恵『猫君 りんねの輪』・猫君用語集(編集部編)
瀧井朝世 千早 茜『くゆる骨の香り』

【エッセイ新連載】
ソーシキ博士「日々を交換する人たち」

【インタビュー連載「注目の星」】
門井慶喜「歴史に息づく普遍的価値を現代へ」
私が私であり続けることーー。
明治から昭和初期というまだ前近代的な価値観が残る時代、自らの信念を貫き通し、その足で立つ女性がいた。
詩人・評論家として活躍した北村透谷きたむらとうこくの妻、ミナである。
門井慶喜さんは、この稀有けうな女性の生きる姿を描き出す。
ミナの現代性について、透谷の再評価について、そして文体論にまで話題は広がりました。

【第40回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。