【新年特別エッセイ】
山田詠美「あるいは、革命が準備中のままな時」
松浦寿輝「チェスタトン、ゴダール、モンティ・パイソン」

【小説】
井上荒野「スミエ
知り合って二年と少し、「僕」と亜弓の関係はあまりうまくいっていなかった。まだ修復できるかもしれない、 「僕」は亜弓に旅を提案した。 行き先の地名から「僕」はあることを思い出す――。

【小説】
桜木紫乃「らっきょうとクロッカス」
裁判所職員の青田芙美は東京と札幌を行き来する出世コースを歩んでいた。しかし釧路への転勤を打診されて動揺し、帰り道に夜間専門の八百屋でらっきょうを箱買いする。

【小説】
綿矢りさ「眼帯のミニーマウス」
それは幼い日、母親がミニーマウスのワンピースそっくりの服を手作りしてくれたことから始まった。 大学生になってもロリ道をひた走っていたりなだが、ある日、洋服よりも顔が大事じゃねと思いつく。

【特集 呪】
人は常に「呪いの物語」を紡いできた。天災、疫病、あまたの困難に理由と救いを求めて。負の感情の行き先として。現状を変えようとする人の姿、思いを映す鏡として。今、わたしたちが打ち勝ちたいものとは何か? 「呪いの物語」を通して考える。
『劇場版 呪術廻戦 0』公開記念対談/湊かなえ+朴 性厚
『呪術廻戦』アニメ鑑賞記/最果タヒ
短編/藤野可織「お祝い」
   小山田浩子「種」
   河﨑秋子「生前納骨」
論考/安藤礼二、橋本麻里
ブックガイド/豊﨑由美

【国際交流基金 共同企画】 
「会えない時代の往復書簡 津村記久子+ロディ・ドイル編(1)」
アイルランドに特別な思いを抱く津村氏が、愛読してきたロディ・ドイル氏に手紙を書く。 

【追悼 瀬戸内寂聴】
髙樹のぶ子「教祖と表現者」
辻仁成「瀬戸内寂聴さんの想い出」
井上荒野「見せてもらえなかったハガキ」
綿矢りさ「どの星にいる」
田中慎弥「戻らない人」

連載小説、特集、対談、エッセイ、コラム等、豊富な内容で毎月6日発売です。