すばる10月号、好評発売中です!
2022年09月06日更新
すばる10月号、好評発売中です!
佐川光晴さんの新連載、椎名誠さんの新作、チェ・ウニョンさんの翻訳小説等、心のひだを震わす作品がズラリ勢ぞろい。米田夕歌里さんの「うちの庭」は、ケアの問題にも触れる意欲作です!
【新連載】
佐川光晴「あけくれ」
尾道で暮らす真記は、長期休暇に伯父夫婦の「三原のうち」へ泊まりに行くようになる。子供のいない夫婦から存分にかわいがられるも、「養女になるとしたら、何歳でなのだろう」と心配事は絶えない。瀬戸内から始まる、少女の瑞々しい旅立ちと自立を描く物語。
【小説】
米田夕歌里「うちの庭」
機嫌を損ね、ひっくり返って泣く息子の蓮に、母親である「わたし」は疲れ果てている。誰しもが通過する子育ての困難は、それが成長の過程であり、その先に自立というゴールがあると思えば踏ん張れるもの……しかし、そう思えない事情が蓮にはあった――。
【小説】
椎名誠「卍橋商店街の歩きかた」
極度の肥満による長く厳しい入院生活をへて、退院した「わたし」は、立体交差道路沿いに店が連なる「卍橋商店街」へ散歩に出かける。成長する「増し増し坂」をのぼり、馴染みの商店を懐かしく巡りながら、「卍橋」のてっぺんを目指す。
【翻訳小説】
チェ・ウニョン「ほんのかすかな光でも」
銀行を辞めたヒウォンは、二十六歳で大学三年生に学士編入し、受講する英文学の非常勤講師の「彼女」と親しくなる。しかし、「彼女」はヒウォンの進路希望が「彼女」と同じ学問の道であることを知ると、思わぬ反応を見せて……。訳・解説は牧野美加。
【対談】
小川洋子×福井晶一「「舞台」という奇跡を描いて」
小川氏の最新短編集『掌に眠る舞台』には、雇い主のために劇場で暮らす女性や、『レ・ミゼラブル』の全公演に通う女性など「舞台」にまつわる8編の物語が収められている。観客と演者、観る・観られる――「舞台」でしか成立し得ない特別な関係について語り合う。
【インタビュー】
古谷田奈月 最新長編『フィールダー』刊行記念
執筆のきっかけは、ペットの飼育をめぐる疑問だったという。〈なぜ人は動物を飼ってもいいと思っているのか?〉。その違和感と矛盾は、次第に現代社会全体を覆うものへとなってゆき……。
【評論】
倉本さおり「持ち堪えてしまう者の祈り――高瀬隼子論」
『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞した高瀬氏。デビュー作『犬のかたちをしているもの』以降、高瀬作品に織り込まれてきた社会の歪みの在りようと、行き場のない祈りを掬い取り、論じる。
【すばるクリティーク】
荒川求実「主体の鍛錬――小林正樹論」
国際的に高い評価を得ながら、国内においてはその功績が忘却されつつある映画監督・小林正樹。代表作『人間の條件』を中心に作品分析を重ね、小林の主張した「反戦」の、そして小林作品に宿る「主体性」の内実を探る。
【第46回すばる文学賞二次予選通過作発表】
第47回すばる文学賞の募集要項はhttps://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。
連載小説、対談、エッセイ、コラム等、豊富な内容で毎月6日発売です。
新着コンテンツ
-
インタビュー・対談2026年08月20日
インタビュー・対談2026年08月20日櫛木理宇「想像力に訴えかける「音」のホラーは、小説に向いている」
決して口にしてはいけない言葉・忌み語がテーマの本作。引き込まれる戦慄の“聴覚”ホラーについて、櫛木さんにお話を伺いました。
-
お知らせ2026年08月17日
お知らせ2026年08月17日小説すばる9月号、好評発売中です!
今号の目玉は吉田修一さん、篠田節子さん、長岡弘樹さん、周防柳さんによる超豪華新連載4本立て!
-
インタビュー・対談2026年08月10日
インタビュー・対談2026年08月10日『ノー・ファンタジー』刊行記念対談 上田岳弘×川村真司「現実を生き抜くためのファンタジー」
映像、広告、デザインの領域で世界的に活躍し、上田さんの作品に関心を寄せてこられたクリエイティブディレクターの川村真司さんとの対談が実現!
-
お知らせ2026年08月07日
お知らせ2026年08月07日『ハヤブサ消防団 森へつづく道』発売記念 サイン本プレゼントキャンペーンのお知らせ
『ハヤブサ消防団 森へつづく道』の発売を記念し、著者の池井戸潤さんの直筆サイン本をプレゼントするキャンペーンを実施いたします。
-
インタビュー・対談2026年08月07日
インタビュー・対談2026年08月07日池井戸潤×逢坂 剛「自分の領土を、どんどん開拓する。作家は、「馬力」で勝負です。」
柴田錬三郎賞を受賞した『ハヤブサ消防団』。選考委員のひとりである逢坂剛氏をゲストに、それぞれの小説論、エンタメ観について語り合う。
-
インタビュー・対談2026年08月06日
インタビュー・対談2026年08月06日上田岳弘「漂流する時代、ファンタジーという生命線」
執筆と前後して小説家としてのターニングポイントを迎えたという上田さんの「現在地」について詳しくお聞きしました。