
内容紹介
天才調香師は、人の欲望を「香り」に変える――。
直木賞受賞第一作。『透明な夜の香り』続編!
「君からはいつも強い怒りの匂いがした」
カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていた。
朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり……。
香りを文学へと昇華させた、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続く、ドラマチックな長編小説。
プロフィール
-
千早 茜 (ちはや・あかね)
1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。『ひきなみ』『赤い月の香り』『マリエ』食エッセイ『わるい食べもの』シリーズなど著書多数。
対談
インタビュー
新着コンテンツ
-
お知らせ2025年04月28日お知らせ2025年04月28日
集英社文芸作品のオーディオブックが好評配信中です
集英社では「KOTOBA(言葉)を紡いでOTO(音)と届ける」というコンセプトのもと、“オーディオブック”にも力を入れています!
-
インタビュー・対談2025年04月28日インタビュー・対談2025年04月28日
井上芳雄(俳優)×加藤和樹(俳優)「「男二人」が物語を熱くする」
今最も輝くミュージカル俳優のお二人が、作品を通して人にそして己に向き合い語る、ライバル論、友情論とは。
-
インタビュー・対談2025年04月25日インタビュー・対談2025年04月25日
宇田川拓也×狩野大樹×渡邉森夫「書店員が語る〈東京バンドワゴン〉の魅力」
各文庫の「解説」を執筆し、作中に同名の人物が登場するというこのシリーズ恒例の企画にご協力いただいた書店員のお三方による特別鼎談!
-
新刊案内2025年04月25日新刊案内2025年04月25日
風読みの彼女
宇山佳佑
『桜のような僕の恋人』の書き手による圧倒的新境地。爽やかな風が織りなすファンタジック・ストーリー!
-
新刊案内2025年04月25日新刊案内2025年04月25日
ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン
小路幸也
人気シリーズ、ついに辿り着いた第20弾!
-
連載2025年04月25日連載2025年04月25日
ナモナキ生活はつづく
第20回:故郷
誰かに傷つけられたり、誰かを傷つけたり……故郷にまつわる複雑な思いについて。