内容紹介
動乱のウクライナを背景に、史実とフィクションで織りなす圧巻のデビュー長篇。
ボストンから来たウクライナ系米国人女性医師、チョルノービリ原発近郊出身の鉱山技術者、かつてFEMENに参加した青い髪の女性活動家、独立広場でピアノを弾く元KGBスパイの老人、そしてジャーナリストたち……。冬のウクライナ、首都キーウで交錯する、それぞれに過去を抱えた人々の運命。2022年度ニューヨーク公共図書館若獅子賞受賞作。
(原題 I Will Die in a Foreign Land)
プロフィール
-
カラーニ・ピックハート (Kalani Pickhart)
アリゾナ州立大学でクリエイティブ・ライティングの修士号を取得。同大学の生涯学習センター(ヴァージニア・G・パイパー・センター)およびアメリカ合衆国国務省東ヨーロッパ・ユーラシア研究局の特別研究員として奨学金の給付を受ける。長篇デビュー作となる『わたしは異国で死ぬ』で2022年度ニューヨーク公共図書館若獅子賞を受賞。
-
髙山 祥子 (たかやま・しょうこ)
1960年、東京都生まれ。成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業。翻訳家。訳書にレスリー・M・M・ブルーム『ヒロシマを暴いた男』(集英社)、ジャネット・スケスリン・チャールズ『あの図書館の彼女たち』(東京創元社)、キャサリン・ライアン・ハワード『56日間』(新潮文庫)ほか。
おすすめ記事
新着コンテンツ
-
インタビュー・対談2024年09月12日インタビュー・対談2024年09月12日
鴻巣友季子「蝟集する鼠、語られる歴史──奥泉光論」
奥泉文学の集大成とも言えそうな「テラ・ノベル」とも言うべき巨編の本作について読み解く。
-
お知らせ2024年09月09日お知らせ2024年09月09日
ルポ 梅佳代 のと2024
2024年1月1日、マグニチュード7.6の大地震に見舞われた写真家・梅佳代氏の故郷である能登半島の「いま」を記録する。
-
インタビュー・対談2024年09月06日インタビュー・対談2024年09月06日
奥泉 光×小川 哲「「単純な物語」を捨て、小説世界を構築する」
歴史の混迷を背景に、様々な登場人物が交錯し、語り、多層的な物語が紡ぎ出されてゆく。そんな最新作について小川哲さんと語り合っていただきました。
-
お知らせ2024年09月06日お知らせ2024年09月06日
すばる10月号、好評発売中です!
行楽の秋! 旅をテーマにした小説やエッセイなどがたっぷり。綿矢りささんの岩国紀行、梅佳代さんの能登ルポは必見!
-
新刊案内2024年09月05日新刊案内2024年09月05日
あのころの僕は
小池水音
降り積もった記憶をたどり、いまに続くかつての瞬間に手を伸ばす。各賞にノミネートされた注目作『息』の著者による最新中編。
-
新刊案内2024年09月05日新刊案内2024年09月05日
イグアナの花園
上畠菜緒
人より動物が好きでもいい。「友達の輪」に溶け込めない少女が心通わせたのは美しく優しい生き物たちだった。