
プロフィール
-
寺地 はるな (てらち・はるな)
1977年佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2021年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞、2023年『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞9位入賞、2024年『ほたるいしマジカルランド』で大阪ほんま本大賞受賞。『大人は泣かないと思っていた』『こまどりたちが歌うなら』『いつか月夜』『雫』など著書多数。
担当編集より
このたび、『水を縫う』が第9回河合隼雄物語賞を受賞しました!
2020年5月に発売以来、たくさんの共感と感動の声をいただいてきた今作は、ある家族のひとりひとりを主人公に据えながら、世の中で「普通とされていること」「常識とされていること」をもう一度問い直していきます。
「男なのに」刺繍が好きな高校一年生の清澄。
「女なのに」かわいいものが苦手な社会人の水青。
「愛情深い母親」になれなかったコンプレックスを抱えている、ふたりの母であるさつ子。
清澄が一歳の頃に離婚し家を出て、「まっとうな父親」になれなかった全……
そんな彼らひとりひとりが、一歩ずつ前へと踏み出していく姿が描かれていきます。
「男なのに」「女らしく」といった言葉の前に立ち止まったことのあるすべての人に贈る、あたらしい希望の物語です。
新着コンテンツ
-
連載2025年09月15日連載2025年09月15日
【ネガティブ読書案内】
第46回 沢田アキヒコ
店に閑古鳥が鳴いてる時
-
お知らせ2025年09月05日お知らせ2025年09月05日
すばる10月号、好評発売中です!
今月号の目玉は特集「「笑い」は難しい」。中西智佐乃の三島賞受賞後第一作にも注目です!
-
新刊案内2025年09月05日新刊案内2025年09月05日
森羅記 一 狼煙の塵
北方謙三
北条時宗の誕生から、元寇に立ち向かってゆく姿を過去最大のスケールで描く歴史長編シリーズ、開幕。
-
インタビュー・対談2025年08月26日インタビュー・対談2025年08月26日
最果タヒ「めちゃくちゃ好きなキャラクターに対する私のパッションを書きました」
漫画やアニメ、小説などさまざまな作品のキャラクターたちについて、強い思いを込めて考察した本エッセイ集の、執筆の裏側を伺いました。
-
新刊案内2025年08月26日新刊案内2025年08月26日
きみを愛ちゃん
最果タヒ
大人気詩人・最果タヒが32人の〈キャラクター〉に贈る、最大熱量のラブレター!
-
新刊案内2025年08月26日新刊案内2025年08月26日
月を見に行こうよ
李琴峰
この瞬間が永遠になってほしい、と私は願った。世界各地の作家たちと過ごした経験をもとに描く、書く者たちの物語。