プロフィール
-
レイチェル・コン (Rachel Khong)
南カリフォルニア育ち。イェール大学卒業。フィクション、ノンフィクションの短編をさまざまな雑誌に発表。長編デビュー作である本書は、米アマゾンの「2017年7月のベストブック」に選ばれたほか、ELLE誌の「この夏読むべき24冊」、Vanity Fair誌の「今すぐ読むべき本」にも選出されるなど、刊行直後から全米で注目を集めた。サンフランシスコ在住。
-
金子 ゆき子 (かねこ・ゆきこ)
横浜国立大学経済学部卒、英仏文学翻訳家。主な訳書にオリヴィエ・ブルドー『ボージャングルを待ちながら』、ニー・ヴォ『塩と運命の皇后』(以上集英社)ほか、共訳書にケリー・リンク『スペシャリストの帽子』(早川書房)など。
担当編集より
婚約者と別れた30歳のルースは、母親からの頼みで実家に戻り、しばらく一緒に暮らすことにした。大学教授の父はアルツハイマー病で、物忘れがひどくなりつつあったのだ。高校教師だった母は定年を迎えて臨時教員をしている。父は書きためていたノートを見せてくれたが、それは父から娘への手紙のかたちになっていて、ルースがごく幼い頃から記されていた。
父は日付を勘違いしたり、成績評価を忘れたりしたため、学部長から講義を持つことを止められて不機嫌になっていた。そんな折、父の助手だった若い男性からルースに電話があり、大学構内で父に講義をさせることを提案される。院生たちからの希望もあり、研究室や教室を間借りして、父のために本物そっくりの状況をつくり出したいというのだ。学部長から父をキャンパスで見かけたら警察に通報と言われているなか、ルースたちはこの計画を実行しようとするのだが……。
重々しい現実を、みずみずしく軽やかなタッチで描いて注目された話題の長編小説。
「ささやかで人間的で深々とユーモラスなディテールの積み重ね」──ミランダ・ジュライ
新着コンテンツ
-
お知らせ2026年05月16日
お知らせ2026年05月16日小説すばる6月号、好評発売中です!
-
新刊案内2026年05月11日
新刊案内2026年05月11日雪の如く山の如く
張天翼 訳/濱田麻矢
中国最大の読書サイト「豆瓣」で2022年国内フィクション部門第1位!現代中国の新鋭作家による話題の短編集。
-
お知らせ2026年05月07日
お知らせ2026年05月07日すばる6月号、好評発売中です!
新作小説は井上荒野さんとピンク地底人3号さんの2本立て。対談は作家・歌人・戯作者など多彩な組み合わせ!
-
インタビュー・対談2026年05月07日
インタビュー・対談2026年05月07日小川洋子×河合祥一郎「死者に出会える場所で」
小川さんと河合さん、ともに舞台芸術に魅了され、言葉の世界を探求されているお二人の話は尽きることがありません。
-
インタビュー・対談2026年05月07日
インタビュー・対談2026年05月07日岡野大嗣×津村記久子「人生の「しょうもない」ことを光らせてもいい」
ともに大阪出身で音楽愛好家と共通点の多いお二人に、作中に覗く街並みや思い出についてたっぷり語っていただきました。
-
インタビュー・対談2026年04月24日
インタビュー・対談2026年04月24日千早茜「特別をめぐる愛憎劇――一度やりたかった一族ものを書きました」
前二作の前日譚が描かれる本作について、作品世界について、著者の千早茜さんはどんな思いを抱いているのか。執筆の背景をうかがった。