内容紹介
動乱のウクライナを背景に、史実とフィクションで織りなす圧巻のデビュー長篇。
ボストンから来たウクライナ系米国人女性医師、チョルノービリ原発近郊出身の鉱山技術者、かつてFEMENに参加した青い髪の女性活動家、独立広場でピアノを弾く元KGBスパイの老人、そしてジャーナリストたち……。冬のウクライナ、首都キーウで交錯する、それぞれに過去を抱えた人々の運命。2022年度ニューヨーク公共図書館若獅子賞受賞作。
(原題 I Will Die in a Foreign Land)
プロフィール
-
カラーニ・ピックハート (Kalani Pickhart)
アリゾナ州立大学でクリエイティブ・ライティングの修士号を取得。同大学の生涯学習センター(ヴァージニア・G・パイパー・センター)およびアメリカ合衆国国務省東ヨーロッパ・ユーラシア研究局の特別研究員として奨学金の給付を受ける。長篇デビュー作となる『わたしは異国で死ぬ』で2022年度ニューヨーク公共図書館若獅子賞を受賞。
-
髙山 祥子 (たかやま・しょうこ)
1960年、東京都生まれ。成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業。翻訳家。訳書にレスリー・M・M・ブルーム『ヒロシマを暴いた男』(集英社)、ジャネット・スケスリン・チャールズ『あの図書館の彼女たち』(東京創元社)、キャサリン・ライアン・ハワード『56日間』(新潮文庫)ほか。
おすすめ記事
新着コンテンツ
-
インタビュー・対談2025年12月17日
インタビュー・対談2025年12月17日佐々木 譲×須賀しのぶ「物語に託した現代社会への警告」
佐々木譲さんの改変歴史警察小説、「抵抗都市」シリーズが完結を迎えるにあたり、三十年来のご縁がある須賀しのぶさんとの初の対談が実現。
-
インタビュー・対談2025年12月17日
インタビュー・対談2025年12月17日篠田節子『青の純度』ハワイ島取材記-歩いた 調べた 泳いだ-
『青の純度』執筆にあたり、著者がハワイに取材に訪れた際の出来事を綴っていただきました。
-
お知らせ2025年12月17日
お知らせ2025年12月17日小説すばる1月号、好評発売中です!
新年号は桐野夏生さん、馳星周さん、島本理生さんの新連載豪華3本立てスタート! 宇山佳佑さん×大橋和也さんの特別対談も。
-
連載2025年12月17日
連載2025年12月17日【会いたい人に会いに行く】 第15回 宇山佳佑さん(作家)→大橋和也さん(なにわ男子)
小説家デビュー10周年を迎える宇山佳佑さん(作家)と大橋和也さん(なにわ男子)が、来し方とこれからを語り合う
-
連載2025年12月15日
連載2025年12月15日【ネガティブ読書案内】
第49回 鈴木 俊貴さん
泣きっ面に蜂が襲ってきた時
-
新刊案内2025年12月15日
新刊案内2025年12月15日沈黙をあなたに
マリオ・バルガス=リョサ 訳/柳原孝敦
ノーベル賞作家でありラテンアメリカ文学を牽引した巨匠による、喜劇と悲劇、そして音楽と本と祖国への愛に満ちた人間賛歌。